「ここに居るよ」

akira

 

 

大好きなキミを見つめていた。

キミはとっくに深い眠りの中

誰にも邪魔されない、ボクだけの幸せの空間

キミだけを見ていられる

こんな闇さえもボクらを隠してくれる味方

キミは

どんな夢を見ているのだろう

時々、キミはとても悲しそうな顔をしているって知っているだろうか?

深い眠りの中、いつも気持ちよさそうに寝ているキミが突然今にも泣きそうな顔をすること

いつかボクが聞いた時、キミは「覚えてない」って言ったよね

本当に覚えてないのか?

本当は覚えているんじゃないのか?

「覚えてない」と言ったキミは寂しそうな顔をしていたんだよ? 自分ではわかっていないんだろうけど

何がそんなに悲しいんだろう?

キミはどんな夢を見ているの?

そこに…ボクはいないのか?

「…くな」

「え?」

キミの声が闇に溶けた

「行くな…」

キミは今までで一番悲しそうな顔をしていた

「お願い…」

閉じられたキミの瞳から、一筋の涙が溢れた

「…消えないで」

進藤

溢れた涙を拭き取ってボクは進藤の手を握った

「行かないよ」

どこにも――――

「消えたりしない」

ずっと、

「ボクは…ここに居るよ」

キミが幸せな夢を見れるまで

ずっとここで手を握っているから

 

 

キミが夢の中で微笑んでいられますように