今日はバレンタイン。
オレがすっご〜く、楽しみにしてた日だv
だって搭矢から今年こそチョコを貰えるんだから!
「はい。進藤、バレンタイン」
そう素っ気無く渡された箱をオレは宝を見るような気持ちで眺めていた。
「…そんなに嬉しいの?」
オレは胸がいっぱいでこくこくと頷くしか出来なかった。
「ふーん。それならよかった」
そう言って搭矢はふわりと笑った。
オレは嬉しくて嬉しくて搭矢に抱きついた。
「わっ」
ぎゅうっと抱きしめると搭矢の匂いがする。
気持ちがよくて安心できるいいにおい。
「ありがとぉ」
「どういたしまして」
オレはにっこりと搭矢に笑いかけると箱をごそごそと開けにかかった。
オレが箱を開けた時、オレは中身を知って固まった。
「…なにこれ?」
「何って…。バレンタインのクッキー」
そうおいしそうなクッキーだ。いつもなら、いや、去年までなら喜んで受け取ってたけど。
今年は
「チョコ頂戴って頼んだじゃん。何でクッキーなんだよぉ」
「あのね…キミ、自分がチョコを食べられないの忘れたのか?」
そうオレはチョコが食べれない。
別に虫歯とか、そういうんじゃなくって。
ただ、チョコが嫌いなんだ。甘いものは好きだし食べれるんだけど、チョコレートだけは何でかダメなんだよな。
「でもオレはチョコがいいって言っただろ!」
「食べれもしないものをあげてどうする。それにボクは頷いた覚えはないよ」
オレは箱の中身のクッキーを眺めた。
おいしそう
「おいしいと思うよ。人気のあるクッキーだと店員さんが言っていたから。それにキミの希望にも答えてるよ。チョコチップクッキーだからね」
オレは搭矢をちょっと睨んだ。
わかってる。搭矢はオレが満足できるよう考えてくれてんだ。
でも、でも。
オレはチョコがいいのに…。
オレがだんまりを決め込んでいると、搭矢がため息をついた。
「どうしてそんなにチョコがいいんだ?キミは食べられないだろう?」
「食べれなくても…」
チョコがよかったんだ
「チョコチップクッキーじゃダメなのか?」
「ダメ!」
「しかたないな…」
搭矢は立ち上がると言った。
「じゃあ、今から買ってくるよ。…コンビニの売れ残りでもいい?」
「いいっ!」
オレがあんまり力いっぱい言ったからか、搭矢はぷっと笑うと「じゃあ、いってくる」と言って出て行った。
「………………」
オレはさっき貰ったチョコチップクッキーを見た。
うまそー…
「ただいま」
ん!
玄関で搭矢の声が聞こえた。
「ごほっ、げほっ!げほっ!」
慌てて口の中のものを飲み込もうとしたから喉につまる。
「進藤?」
搭矢が怪訝そうにオレを見てる。
「大丈夫か?」
オレは胸を叩きながらこくこくと頷いた。
「はぁっ。ああ、苦しかったぁ;」
「何を食べていたんだ?」
「え…。まぁ、その」
搭矢はテーブルに乗っていた箱を見て、すぐにオレが何を食べていたかわかったようだ。
「おいしかった?」
搭矢はにっこりと笑ってオレに聞いてくる。
オレもにっこり笑って言った。
「おいしかった」
搭矢はオレの隣に座るとふぅとため息をついて言った。
「じゃあ、どうしてチョコを欲しがるんだ?」
「んー…」
オレは答えるか答えないか考えながら搭矢の持って帰ってきた、コンビニ袋に目をやっていた。
「じゃあ、搭矢は何でオレにチョコくれねーの?」
オレが欲しいって言ってんのに
「あんなに辛そうに食べてるキミを見たくないからだよ」
「え?」
搭矢はオレを見て呆れた顔をした。
「キミに初めてあげたのはチョコだったろ?」
「うん」
その時もオレが強請ってチョコを貰った。
でもあいにく搭矢はオレがチョコを食べれないことを知らなかった。
でもオレは嬉しかったから全部食べたんだけど…
「あの時、キミ、すごく辛そうに見えたよ。いつもなんでもぺろっと食べてしまうのにあの時はゆっくり食べていたし」
う
言われてみるとそうだったかもしんない。
だって嫌いなものをにこにこ食べるってのはちょっと出来ない。
でも嬉しかったのは事実なのに。
「キミこそ何で嫌いなものをそこまで欲しがるんだ?去年まではそんなこと言わなかったのに」
去年までは思いつかなかっただけだ。
「去年は去年。今年は今年」
搭矢は呆れたって顔をしている。
「…だって、なんか特別って気がするじゃん」
搭矢は眉を寄せてオレを見た。搭矢にはオレの言っている意味がわからないようだ。
「だから…チョコじゃないと…何だかオマケとか…義理みたい、じゃん?」
搭矢は目を丸くするとぷぷっと笑い出した。
「なっ!笑うなよっ!」
「あははっ。キミ、そんなこと考えてたの?」
「むか〜。笑うな〜っ!」
搭矢はとうとうお腹を抱えて笑い出した。
「……もう…いいっ!」
そう言っても搭矢は笑っていた。
んなに面白いのかよ!
いいじゃんか!オレは搭矢からチョコが貰いたかったんだ!
笑い終わった搭矢はコンビニ袋から箱を取り出してオレに差し出した。
「はい、進藤。今度はちゃんとチョコレートだよ」
オレはそれを見て、それから搭矢を見た。
「くれんの?」
「うん。でもね、進藤。バレンタインってチョコをあげる日じゃなくて恋人にプレゼントをあげる日だったと思うよ。外国じゃ男女関係なくプレゼントをあげるって聞いたことがあるし」
オレにはそんなことどうでもいい。
重要なのは搭矢からのチョコだから。
オレは搭矢からその箱を受け取ると、ゆっくり開けてみた。
中身は正真正銘チョコだった。
薄くて板チョコみたいだけど、一口サイズが一つ一つ包みに入ってて、なかなかお洒落な感じなチョコだ。
オレがそのチョコを眺めていたら、搭矢がくすっと笑った。
「何?」
「食べれないものを貰ったのに、すごく嬉しそうに笑うんだね」
え?
そうだったか?オレ、んなに嬉しそうに笑った?
んー、まぁ
「欲しかったもんが貰えたら嬉しいじゃん」
オレはチョコを1つ包みから開けて口に放り込んだ。
もぐ、もぐ
甘い。マズくはないんだけど…うまくないっていうか…。一言で言うと、微妙。
オレがもごもごと口を動かしていたら搭矢がまた笑った。
「今度は何?」
搭矢は今度は涙目でオレを見て笑ってる。
「何がんなにおもしれーの?」
チョコを食べてるだけなのに笑われて何だか心外だ。
「だって…。さっきまで嬉しそうだったのに…チョコを口に入れたとたん、顔を顰めて」
搭矢は苦笑しながら続けた。
「チョコは貰ったんだから食べるのはやめたら?」
「嫌だ。貰ったもんは食う!」
なんたって搭矢から貰ったもんを捨てるとか食べないなんてありえない。勿体無い。
搭矢がくれたもんは全部オレのもん。誰にもやらない。
と言ったものの…
オレはじっとチョコを見た。
量は少ないけど…何だかなぁ…
何かおいしく食べる方法ねーかなー?
「それにしても、チョコチップクッキーは食べられるのにどうしてチョコはダメなんだろうね?」
「さぁなー」
純粋にチョコだけってなるとダメなんだよな。本当、なんでだろー?
オレはもう1つチョコを口に放り込んだ。
んー…。やっぱ微妙。
「無理しないで一日1つにしたら?」
あ、それいーかも。
でもなぁ…バレンタイン過ぎたら…食べられない気がする。
「ダメだ。やっぱ今日終わらせなきゃいけない気もするし」
搭矢は呆れた顔をして言った。
「キミの考えって時々わからないよ」
「いーの。オレにはオレの考えがあんのー」
オレは牛乳が飲みたくなって冷蔵庫に向かった。
「搭矢も牛乳飲む?」
「ああ」
オレは牛乳を冷蔵庫から取り出すと、カップを2つ持って戻った。
「ん」
オレは搭矢のカップに牛乳を注いで渡した。
「ありがとう」
オレも牛乳を自分のカップに注いで一気に飲んだ。
はぁっ
「進藤、ボクもチョコ食べてもいい?」
搭矢はオレにくれたチョコを指差して言った。
……
「進藤?」
何の反応もしなかったオレを見て搭矢は不思議そうに聞いてきた。
オレは返事をしないでチョコの包みを開けてぽいっと口に放り込んだ。
それから搭矢をぐいっと引き寄せた。
オレは搭矢にキスをすると、搭矢の口を割って入って舌を絡め取った。
それからオレの口の中にあったチョコを搭矢の口に移動させて離れた。
搭矢は口を押さえて、チョコを飲み込むと真っ赤な顔でオレを睨んで言った。
「何するんだ」
「キスv」
オレはチョコをもう一度口に含むと搭矢に微笑みかけた。
搭矢はとっさに立ち上がろうとしたけどオレがぐいっと手を引っ張って引き止めた。
今度も搭矢の口の中にチョコを放り込んで、オレ達はチョコを挟んで舌を絡めあった。
甘いなと思ったけど、おいしいと思えた。
んvチョコをおいしく食べる方法みーっけv
オレはチョコがほとんど溶けるまで搭矢の唇を味わってた。
オレが離れると搭矢はとろんとした目をしていた。
キスに酔ったって感じかな?それともチョコにかな
搭矢の口の端についていたチョコをぺろっと舐めたら搭矢はとたんに顔を真っ赤にした。
「っ!」
声にならない声をあげて搭矢はオレのチョコを奪い取った。
「あ!何すんだっ!」
「キミがチョコを持っていたら危ない」
何だそりゃ!
「オレのだぞ!返せっ!」
そう言って搭矢を押し倒した。
搭矢の手からチョコを奪い返してオレは搭矢を上から見下ろした。
「チョコいる?」
にっこりと笑って聞いた。
「いらない」
「さっき食べてもいいかって聞いたじゃん」
搭矢はオレをきっと睨んできた。
搭矢はオレが断固として食べようとするから、ちょっとでも量を減らしてくれようとしたんだ。
でももっといい減らし方があるんだからそっちの方がいいよなv
ちょっと意地悪かなとは思ったけど、ま、いっか。
「搭矢、チョコ食べさせてv」
搭矢にチョコを一つ差し出してオレはあーんと口を開けた。
搭矢はチョコをオレの手から取るとオレの口に運んだ。
それがなんだかやらしくて、オレは搭矢の指まで一緒に口に含んだ。
「なっ」
搭矢が声をあげてオレの口から指を引き抜いた。
「んー、うまかったのに」
「ボクの指を食べてどうするっ!」
「そうだな。指だけ食べてもなー。では全部いただきま〜すv」
「は?」
搭矢が呆けてる間にオレは搭矢にキスをしてたった今食べさせてもらったチョコを搭矢の口に移した。
オレは搭矢を見て笑うと、搭矢は困ったって感じの顔をしてオレを見上げていた。
本気で抵抗する気はないらしい。
オレは調子に乗ってチョコを口に含んでまたキスをしてみた。
甘くてとろけそうだな〜とぼんやり考えていたら、チョコは溶けてなくなっていた。
それでも口の中は甘ったるくてオレは搭矢から離れなかった。
口の中を丁寧に舐め回して気の遠くなくほどの長いキスでチョコ味の搭矢を味わった。
オレがやっと離れると、搭矢はオレをぐいっと押し返して言った。
「…甘い。喉が渇くな」
そりゃそうだ。チョコだからな。
搭矢はもともと甘いのを好き好んで食べるんじゃないし。
オレはテーブルのカップを口に運んで牛乳を口に含むとそのまま搭矢にキスした。
牛乳を搭矢の口に流し込む。
「どう?」
オレが聞くと搭矢は眉を寄せていった。
「…寝転がって飲むと気持ち悪いな」
オイ!
オレはチョコをまた口に入れようと摘んだ。
そこでふと思いついた。
「搭矢、あーん」
そう言ったら、搭矢は不思議そうな顔をして口をちょっと開けた。
うわ…これもかわいい…
不思議そうにオレを見て、たぶん口に入ってくるであろうチョコを待ってる搭矢。
なんでこんなにかわいいのかなー
オレはそんなことを思いながら搭矢の口にチョコを運んだ。
チョコが唇に触れると搭矢が口を閉じてそのまま食べようとした。
「ちょっと待って。そのままくわえてて」
オレがそう言うと搭矢はチョコをくわえたままオレを見た。
オレはにこっと笑うと搭矢がくわえているチョコをぱくっとくわえた。
搭矢の目がすぐ近くにある。ちょっと潤んでて綺麗だ。
オレは我慢できなくて搭矢のシャツのボタンに手をかけた。
オレはチョコをちょっとだけぱきっと割って食べた。
それを繰り返していると段々搭矢との距離が縮まっていく。
搭矢との距離が近くなるにつれて搭矢の顔が赤くなっていった。
オレはその間にシャツのボタンを全部外して前をはだけさせ、手を搭矢の胸に滑らせた。
搭矢が眉を寄せて唇を震わせる。
唇が触れるか触れないかというところで搭矢がぱきっとチョコを噛んでしまった。
チョコは搭矢の口から離れて首のところに落ちた。
オレはチョコを追って搭矢の首筋に顔を埋めた。チョコを拾って食べてから搭矢の首筋に舌を這わせた。
「…っ」
オレは搭矢のシャツを全部脱がせて胸の突起を口に含んだ。
「しんっ…ちょっと待て」
オレは無視して続けようとした。そしたら搭矢は無理やりオレを引き剥がした。
「待てと言ってるんだ。…ここで…する気か?」
「うん」
「…ボクは嫌だ。こんなところじゃ」
でもー…
オレはやっぱり搭矢の言うことは聞かないで、オレを押し戻していた搭矢の手を掴んで抵抗できないようにした。
「進藤、人の話を」
オレは素早く搭矢の口の中にチョコを放り込んだ。
「ん」
これで少しは喋れない。
搭矢はもぐもぐとチョコを食べるしかなかった。
その間にオレは搭矢のズボンを下ろして搭矢のモノを握りこんだ。
「っぁ!」
搭矢の体から力が抜ける。
オレはここぞとばかり搭矢を攻めた。
ちょっとだけ搭矢が身に着けていた服を全部脱がせて、舌で全身を愛撫していった。
「ぁ、…やっ」
ちらっとテーブルを見た。
オレが搭矢から貰ったチョコはもうあと3つしかなかった。
「………」
「進藤?」
動きの止まったオレを搭矢が不思議そうに覗き込む。
「なんでもねぇ」
オレはまた搭矢を愛撫していった。
搭矢は段々息が上がっていく。搭矢のモノも立ち上がって先端から液が溢れてた。
オレはそれを掬い取って搭矢の後ろを解した。
「――んっ」
「搭矢、チョコありがと。チョコ好きになれそう」
「すぐ、好きになれるわけ…ぁ、ないだ…ろ」
「大丈夫だって」
「でも…よか、った」
「何が?」
「キミが…苦もなく、チョコを…食べれたから」
「そんなに気にしてたのか?んなに気にすることじゃないだろ?」
「だ、って…ボクが苦しませてるみたいじゃ…ないか」
「…そうかな?ま、もう大丈夫だし」
オレは搭矢の感じるところを刺激してやった。
搭矢は声をあげて、オレにしがみ付いた。
「搭矢、いくよ」
搭矢は返事を出来ないようだったけれど、腕に力が篭ったから了解したと言うことなんだ。
オレはゆっくり搭矢の中に入ると、徐々に腰を揺らしていった。
最後にはぎりぎりまで引き抜いて思い切り突き上げた。
搭矢もオレももう達しそうだった。
「あ…しんど…もう…」
「ん、ちょっと待ってな」
オレは片手で搭矢のモノをイかせないように刺激しながら空いた手で残りのチョコを一つ包みから出した。
オレはそれを口に含むと搭矢に顔を近づけた。
搭矢はオレのしたいことを察したのか少し笑った。
それが艶かしくて綺麗でオレは理性が吹っ飛んだ。
搭矢の口を塞いで搭矢をめちゃくちゃに吸って、口の中でチョコを移動させた。
それと同時にオレは激しく搭矢を揺すった。
搭矢を思い切り突き上げた時、オレ達はチョコ味のキスをしながら同時に達した。
オレは搭矢をぎゅうと抱きしめて余韻に浸った。
口の中はまだ甘ったるい。
「…チョコ、来年も頂戴?」
そう言うと搭矢は呆れたと言う顔をした。
それからテーブルに残っているチョコに気が付いてオレに問いかけてきた。
「どうして二つだけ残ってるんだ?」
「ん?」
オレはチョコを取って一つを搭矢に渡した。
「最後のチョコは純粋に味わおっかなーと思ってさ。一緒に食べよ?」
包みを開けてチョコを口に放り込んだ。
搭矢もチョコをぱくっと食べて口を動かしている。
甘い。でも、おいしいかも。
チョコの味を味わっていたらさっきのキスを思い出した。
「…ヤバいかも」
「何が?」
「…チョコ食ったら…エッチなこと考えそう…かも」
搭矢は苦笑するとオレを抱きしめた。
「じゃあ、来年はチョコはお預けだね」
「え、ややや、考えません。エッチなことなんてっ。うん。おいしいです。来年もください。お願いします」
搭矢は可笑しそうに笑うと「わかった」と頷いた。
「さっき食べてた時、おいしそうに見えたから…来年もキミが欲しいならそうするよ」
「搭矢…」
オレは搭矢を抱きしめた。強く、隙間なんてないように。
「ありがとう。大好き。搭矢、大好き」
搭矢は優しく笑ってくれた。
大好き、搭矢
甘っ。いいのさ、バレンタインなんだから。そう。いいのだ。
チョコ嫌いなヒカルを書いてみたかったんです。珍しいかと思って。でも最後、好きになっちゃったな〜
一瞬アキラをチョコまみれにしてやろーかと思いましたがアキラが怒りそうだったのでヤメ。
うー…エロが微妙かも。もう直視できない。
多少変でも大目に見てやってください…。
アップが遅くなった&いい加減になったような気がするので
お詫び(になるのかならんのか)と言う事で
ちょっとオマケ(でもセリフのみ;)
15日になった瞬間
「う」
「どうした、進藤?」
「気持ち悪い」
「え?」
「なんか車に酔ったみたいな感じ…?」
「チョコの食べすぎか?」
「うー…そうかも。うっ」
「わ!待て進藤っ!吐くなよ!」
「ん;;」
チョコの食べすぎ注意(笑)
これがお詫びかいっ
(すみません)